脳のなかの幽霊

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

明日には読み終わってしまいそうだ。奇妙な患者が多数登場する。こんな患者ばかり診察していてラマチャンドラン博士は頭がおかしくなってしまわないのだろうか。人間とは何かという根本的な疑問を抱いてしまいそうだ。
想像妊娠の話が出てくる。なぜ妊娠したい(場合によっては妊娠に対する不安)という心の動きが実際に体の変化をもたらすのか、不思議だ。想像妊娠の件数は時の流れとともに減少しているらしい。妊娠しなくてはならないというプレッシャーが低下していることや、超音波による検査の普及により想像を長期間抱え続けることができなくなった(早い段階で想像でしかないという事実に気づく)ことが背景にあるらしい。