人類が知っていることすべての短い歴史

人類が知っていることすべての短い歴史

人類が知っていることすべての短い歴史

半分は読み終わった。書くのがすこし億劫になってしまう。というのもこの本を読んでいると書きたいことが山のように出てくるのだ。
「人類の知っていることすべての短い歴史」という題名だが、そもそも人類が知っていることも大した量ではないのだ。知らないことだらけだと言える。
この本では細分化された科学のジャンルは気にしない。そのため地質学と天文学が一緒に説明されていたりする。細分化されてしまって他の分野の学者が何を研究しているのか分からないという状況に陥っているのかもしれないと感じた。

隕石の激突を避ける方法はほとんど存在しないという。激突を予測する方法さえないのも同然。1年前に激突することを予想できれば何とか対策を立てることも可能だが、ほとんど不可能。数日前になってわかるのがやっと。観測している人が少ないのだ。マクドナルドの一店舗で働いている人よりも少ない人たちが観測しているのに過ぎない。
激突する場合は、大変な高速で地球の大気圏に突入する。そのため下にある空気が逃げられずに空気入れの内部のように圧縮される。圧縮された空気は熱くなり、太陽の表面温度の10倍以上に上昇する。そのため大気圏に突入と同時に地表の人間や建物は炎の中のセロファンのように縮んで消えてしまう。

面白い科学者が次々に登場するが、ホールデインという学者もかなりの人物だ。自分を実験台に様々な実験を行ったが、その中には圧力の変化が人体にどのような影響を与えるのかというものもある。鼓膜が破れるのはいつものことで、パーティーでタバコの煙を耳から出すという芸ができるので人気者になると話していたほどだ。しかし極めつけは、自分だけではなく同僚や愛するものまでも科学の発展のために難なく言いくるめて危険な実験を受けさせたことにある。妻は実験を受けて失神したが、夕食の準備をさせるために起こして帰宅させたという。


地球が人類にとってすばらしい場所であることを示す4つの条件。

  • 抜群のロケーション。太陽からの距離が最適な場所に位置している。
  • 正しい種類の惑星。マグマが存在していることがガスの発生で大気が生まれるもとになる。プレートテクトニクスがあるおかげで地表は凸凹になり、海だらけの星にはならなかった。
  • 地球は双子の惑星。月は中秋の名月のために存在しているのではない。月の引力のおかげで地球は生物にとって必要な安定をもたらす回転速度と角度を保つことができる。
  • タイミング。今までに発生した様々な出来事(隕石の激突など)が絶妙のタイミングで発生したことが今の地球を形作っている。

4つの条件が満たされてことは奇跡かもしれないが、満たされない場合でも別の形の進化を遂げていたのだろう。

原子、大気圏、アミノ酸たんぱく質地震など非常に面白いことが山ほど出てくるが今日はここまでにする。疲れた。
しかし原子は不思議だ。人間がいすの上に座っていても、実際にはいすと人間はくっついていない。いすの原子と人間の原子が反発しあうのでわずかな空間、人間は浮いているという。