CBSドキュメント

20060413放映分

  • Sir Howard Stringer: Sony's Savior? ソニー初の外国人CEOに就任したストリンガー氏の挑戦。同氏はオックスフォード大学を卒業した英国人でsirの称号まで持っている。経営が悪化しているソニーを立て直すためにリストラを行っているが、米国流ではなく日本のいいところを生かしたいという。ただ言葉の問題は大きい。社員とは通訳抜きでコミュニケーションをとることができない。同氏は米国にやってきてから、CBSに入社してCEOに就任、そこで大規模な人員削減を行ったが、不満は出なかったという。人員削減を行いつつ良いイメージを保っているという稀有な人物でもある。
  • Cashing In For Profit? 空軍で兵器調達の責任者を務めていた女性官僚の汚職事件。ボーイング社から兵器購入で影響力を行使する見返りに、自分の娘夫婦の職を斡旋させていた。驚くことに、この行為自体は違法ではないという。最終的には自らも空軍を辞めた後の職をボーイングに提供してもらうことを間接的に持ちかけ、それで捕まることになる。自らが入社する手土産として数十億ドル以上水増しした金額でボーイングに発注していたらしい。この話題はWSJのPage Oneでも何回か取り上げられていた。
  • Cyber Athlete 'Fatal1ty' サイバーアスリートの話題。いわゆるプロゲーマーのこと。この中では全米一と言われるFatalityというゲーマーを紹介している。20代前半だが稼いだ賞金は40万ドル以上。全世界でプレーする。長時間PCの前に座ってゲームをやっているものの、ゲームだけやっているわけではない。テニスプレーヤーとしてもかなりのものだという。プロゲーマーの大会は個人戦団体戦に分かれており、アメフトやバスケットボールみたいにサイドラインにはスーツ姿のコーチまでいる。ビデオゲームは見て楽しむスポーツに変わりつつあるとの指摘もあった。確かにこの特集を見ていると、普通のスポーツと大して違わないような気もしている。野球やバスケットボールにしてもビデオゲームと同じように社会生活にはあまり必要のないものだし、周りの人がどれだけあこがれるか、そこにしか実際の価値はないのだろう。スウェーデンで行われたデジタル・ウッドストックともいえるゲーマーのイベントが刺激的だった。参加者は会場に自らデスクトップPCを持ち込み、ゲームをやりまくる。そして疲れたら寝るというイベント。通常は顔を合わすことができないゲーマー同士を結びつけることが魅力だという。