20060410

Heard on the Streetが掲載されていない。休載かもしくはアップされるタイミングの問題か?Heard on the Streetがないとは天声人語が掲載されない朝日新聞みたいなものだ。

  • グーグルで働くトルコ人のエンジニアが開発したSNSサイトであるOrkutは米国ではMySpaceに敗れたものの、なぜかブラジルでは大人気である。ブラジルには1200万人程度のネットユーザーがいると見られているが、Orkutに入っているブラジル人は1100万人程度であり、圧倒的な存在感の大きさがわかる。そのためブラジルではOrkutの中の用語がそのまま社会一般で通用する。辞書にOrkutが収録される日も近い。ただ、このサイトで犯罪行為も目立っている。ポルノ映像がアップされたり、人種差別などの書き込みも多い。ブラジル当局では捜査に乗り出しているものの、グーグルの協力は不十分だとして不満を見せている。ブラジルでなぜこれほどOrkutが人気を集めたのか、初期ユーザーの中にブラジル人が含まれていたことと、ブラジル人が社交的であることに説明を求める向きもある。
    ほとんどのブラジルのネットユーザーが参加しているとは驚きだ。ネットワーク理論でも説明できるような気もする。巨大なハブとして機能するブラジル人が最初の頃にOrkutに参加したとか。
  • オーストラリアのバイオ企業であるBiotechが世界第2位のGlaxoSmithKlineを訴えている。同社はGlaxoSmithKlineと提携関係にある。同社が開発したインフルエンザ薬であるRelenzaをGlaxoSmithKlineが販売している。しかし同社は GlaxoSmithKlineが満足に販売努力をしていないとして損害賠償を求めている。昨年はRocheとGilead Sciencesとの間でも同様の紛争が生じた。Gileadはタミフルの開発元であり、Rocheとは販売面で提携している。この場合の紛争では Rocheが一時金と特許料の増額により和解に応じている。Biotechでも同様の結末になることが市場では期待されている。ただどの程度賠償を得られるのかは不透明で訴訟による恩恵はかなりの部分株価に織り込まれているとの指摘もある。各国政府はタミフルの備蓄を進めているが、分散化の意味もあり Relenzaの注文も増加させている。

orkutの話題はどこかで読んだような気がしたのだが、1年以上前の下記の記事だった。

  • Googleの一部門であるソーシャルネットワーキングサイトのOrkutでは人種差別や性差別が禁止されているにも関わらず、このような主義主張を掲げたグループが多数存在する。同社の方針では見つけ次第、メンバーを削除するとの方針だが、実際に削除したのかどうかは不明である。同社のイメージ低下につながる可能性もある。専門家はネットではこのような人種差別などが極端に現れやすいと指摘している。この問題はブラジルの検察が問題視している。ブラジルでは人種や宗教による差別は禁止されているからだ。Orkutはなぜかブラジル人の参加者が極めて多い。そして人種差別のグループでもポルトガル語のものが多いのだ。現在の所、Googleに法的責任は無いようだが、プロバイダーと異なり完全に免責されるのかどうかは不透明な状況にある。