CBSドキュメント20060325

  • レバノンの経済成長。首相が暗殺されるという事件があったが、その後の民衆の抗議行動により、最終的に居座っていたシリアが撤退、現在は好景気に沸いている。高層ビルの建設ラッシュにより内戦の傷跡は少なくなってきた。しかしまだ政治が安定しているとは言えず、安定化に向けて歩き始めたにすぎない段階みたいだ。レバノンは中東の中でもキリスト教イスラム教が並存していた地域だが、その均衡が壊れたきっかけがPLOだった。PLOレバノンを本拠にするようになり、レバノンにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の対立が発生、さらにイスラエルの攻撃、シリアもそれに参戦、と泥沼状態に陥った。
  • 住宅の巨大化が進む米国。あまりの巨大化を受けて、地域にとっては規制に乗り出したところもある。住む人が多いわけではないので大きな家の必要性はないのだが、巨大化が進む背景には見えの張り合い(軍拡競争にもたとえられる)があるようだ。3人しか家族がいないのにベッドルームが7つとかいう馬鹿でかい家が多く紹介されており、自分の家のトイレの数を即答できないような人もいた(あまりにもトイレが多いため)。個人的にはあまり大きな家も落ち着かないような気がする。
  • シャーク・ウォッチングの紹介。南アフリカホオジロザメがアザラシを襲うところを見るツアーがはやっているようだ。また檻に入って海中からサメを観察するツアーもある(怖いことに檻の中にサメが乱入してきたこともあるらしい)。しかし野生のサメの生活に人間が入り込むことでサメが人間に対して凶暴になっているとの指摘もあり、シャーク・ウォッチング業界に対する批判も高まっている。(関係記事:http://d.hatena.ne.jp/ichiyu/20050925/p5)サメ自体の個数も減少しているという。原因は中国の経済成長だ。多くの人がふかひれのスープを飲むことができるようになり、ふかひれの需要が高まっている。漁師はひれだけを取って生きたサメを海の中に捨ててしまうという。