20060327

  • 米国に住むイラク人の間で、祖国の将来に関して議論が起こっている。イラクを脱出した時期によりイラクの将来を見る視点が異なっている。フセイン政権の圧政に耐えかねてイラクを脱出した人たちは、米国のイラク侵攻を歓迎し、フセインがいなくなれば民主的な国家が誕生するとの楽観的な考えを有していた。しかしフセイン政権崩壊後に武装勢力のテロにおびえてイラクを脱出した人たちは、イラクが再建される見込みは低いと悲観的に見ている。

  • 高齢者のドライバーが増加している。ベビーブーマーが引退するようになり、ますます増加傾向に拍車がかかると見られている。高齢者による交通事故は若い世代と比較しても多く、多くの州で一定年齢になると高齢者が運転免許を保持するのが難しくなるような規制を導入している。アルツハイマーなどの病気になった場合には、医者は運転免許を管理する当局に報告しなくてはならないとする規制も存在する。このような規制のために、多くの高齢者が免許を失っているのだが、だまって見ているわけではない。弁護士や支援団体の助けを借りて、免許を取り返すべく行動する高齢者もいるのだ。免許を失うことは、アメリカにおける独立の象徴である、車で移動する自由を奪うことになるため大きな問題なのだ。記事の中では元ロケット科学者が取り上げられた免許を取り返すべく、弁護士と協力して再び免許取得のためのテストを受けるべく奮闘する様子が描かれている。
    この記事に出てくる弁護士は、勝ち目がある高齢者しか引き受けないという。今年は何年?とたずねて、「19」から始まる年を答えたり、今の大統領は?との問いに、「クリントン」と返す高齢者はかなりやばいらしい。