20060326

  • 慈善団体が募金集めの一環として、セレブとのデート(面会)をオークションにかけるというイベントが増加している。このような方法で集めた募金も増加傾向にある。しかし落札した人は必ずしも望み通りのものを手に入れることができたという訳ではない。スケジュールがタイトなセレブと食事や面会の時間設定を行うのはなかなか難しい。また一度日時が決まってもその後変更になってしまうこともごく普通である。セレブとのデートが募金集めの一環として人気を集める中、協力してくれるセレブをリクルートする会社も登場している。しかし協力を取り付けるのは容易でも、実際にその約束を実行させるのは難しいようだ。

  • LucentとAlcatel合併の原動力となっているのは、必ずしも通信業界における整理統合だけではない。中国企業が急速に力をつけてきているという事実がある。中国企業Huawei TechnologiesとZTEの2社は発展途上国を中心に低価格製品でシェアを高めており、最近はBTからも発注を受けたことで先進国市場にも浸透を図る様子が示された。LucentとAlcatelはそれぞれ政治的にも重要な企業だと見られていることから、ドバイの港湾施設買収のような展開になるかもしれないが、中国という脅威を打ち出すことで合併を実現することができると見ているようだ。Lucentの最近の業績は改善しているものの、年金会計によるものが大きい。またAlcatelも同様に業績は好転しているので、なぜ現時点でこんな難しい合併を打ち出すのか疑問視するアナリストもいる。

  • ブロードウェイミュージカルのCatsは2000年まで上演されていた。そして今年になって高校で演じることができるようになり、多くの高校で今年のミュージカルの演目としてCatsを取り上げている。しかし通常のミュージカルと異なり、Catsを上演するのは様々な難問に直面することになる。まず役者にかかる負担だ。四つんばいではい回るのは体にかかる負担が大きい。体のラインがはっきりわかってしまうコスチュームは女子高生をとまどわせている。舞台セットの作成でも難問に直面する。Catsの舞台はネコの体に合わせた人間世界のゴミ捨て場なので冷蔵庫などを全部4倍にしなくてはならず、自宅から持ってくることもできない。すべて手作りとなる。コスチューム作成も難しい。はい回るためにすぐにコスチュームが破れ取り替える必要がある。舞台の最後には選ばれたネコが天国に上っていくというシーンがある。ブロードウェイで上演された際にはシアターの屋根を壊してセットを入れたが、高校で演じる際にはそんなことはできず別の方法を考えざるを得ない。高校によっては5万ドル以上の制作費を投じたところもある。普通は3万ドル程度らしい。ライセンスを管理している会社には数千ドルの上演料を払う必要がある。この会社は高校生が演じられるように中身を修正している。
    高校でミュージカルを定期的に上演するというのはごく普通なことみたいだ。ただ上演のコストが数万ドル以上とは、かなり裕福な高校しかミュージカルを上演することはできないだろう。R&H Theatricalsという会社が上演のためのライセンスを販売している。サイトを見ているとアマチュアとプロでは料金が異なることに気づく。多くの作品のライセンスが用意されている。ニューヨークでCatsを見た際にはあまりあらすじが分からなかった。あらすじなんてものはないんだろうと勝手に思っていたのだが、この記事を読んで初めてどんなあらすじか分かった次第だ。