20060223

以下の記事を読んだ。6時30に起床。久しぶりに夢を見たので起きるのが遅くなった。腹筋50回。

  • Googleの圧倒的なシェアに対抗するために、検索エンジンはプレゼントなどの魅力でユーザーを獲得しようとしている。抽選でプレゼントが当たったり、買い物で割引が行われたり(AmazonのA9の場合)、好みの団体に募金を行ってくれたりといったサービスが登場している。ネット広告の増加によりサイト運営者もこのようなプレゼントを提供できるだけの資力を持っていることも背景にある。

  • 米国北東部諸州に存在する港湾施設を、ドバイに本拠を構えるアラブ系の会社に売却する話が進んでいる。すでに米国政府の承認は済んでいるものの、議会では安全保障の観点から売却に反対する声が大きい。地元の州知事も懸念を見せている。売却を阻止するための法案が可決される可能性もある。もしこのような事態になった場合はブッシュ大統領は初めて拒否権を行使すると明言している。自由貿易を主張するブッシュ政権にとっては、ドバイからの投資を制限することは受け入れることができない考えである。この事件は昨年のCnoocによるユノカル買収に続く、安全保障と自由経済体制が衝突した事例となった。
    今日のWSJでも大きく取り上げられており、かなり政治的な問題になっているようだ。
  • 期限切れのドメインを取得するDrop Catcherというビジネスが繁盛している。通常のドメインの有効期限は10年であるが、価格が安いために1年のプランを選ぶ人もいる。その場合1年後には有効期限が切れるのだが、レジストラからの更新のお知らせはメールアドレスが変更されていると届かない。そのため多くのドメインの有効期限が切れてしまう。このようなドメインを買い取り、元の所有者に転売するか、またはネット広告を貼り付けて儲けようとするのがDrop Catcherである。人気があるドメイン名の場合はオークションにかけられることもある。場合によっては10万ドル以上の価格になることもある。ドメイン名が登録商標の場合は、元の保有者が法的手段によってドメイン名を取り返すこともできる。

  • ホログラムは様々な分野で偽造対策に用いられていたが、最近は高級ブランドの商品にもつけられるようになった。フェンディは徐々に自社のハンドバックなどに加えている。暗号化されたコードが埋めこまれており、特別な機械でしか読みとれない。最近は偽造品の品質向上も著しく一見しただけではなかなか偽造品と区別できない。そのためホログラムに頼らざるを得ないのだ。ただ偽造品であることをわかった上で購入する消費者にとってはあまり意味はない。

  • 人工血液の研究は以前より行われているが、まだ製品化されていない。最も製品化に近い立場にあるのが、Northfield LaboratoriesのPolyHemeだ。この製品は昔臨床実験を行ったが、多くの死者が発生したという経緯がある。ただしこの結果に関しては正式な論文は作成されなかった。この人工血液は赤血球の中のヘモグロビンを赤血球の外に出しているという特徴がある。赤血球の外に出すとヘモグロビンは炎症を引き起こすが、そのような毒性を緩和しているという。現在再びこの人工血液の臨床実験が行われているが、患者は意識不明であることが多く、事前の承認を得ることはできない。そのためFDAが出した条件は、実験に参加する病院は、その地域でこの臨床実験に関して説明を行うというものであった。しかしこの説明に用いられている資料には、前回の臨床実験で発生した事例に関しては明らかにされていない。メーカーは処方する医師のスキルが問題を引き起こした可能性があると指摘している。

  • 元財務長官でもあるサマーズ氏がハーバード大学の学長の座を降りることになった。長い間人文系の教授達と対立しており、不信任案の投票が行われる前に辞任を決断することになった。同氏はハーバード大学という歴史ある大学の改革を行うために学長に就任したものの、政府の仕事と、分権化された大学とでは文化が大きく異なっており、同氏が進める性急な改革は教授達の反発を招くことになった。また同氏の女性蔑視発言も批判を高めることにつながった。多くの大学では著名人を学長に招聘しているが、ハーバードでの今回の事件はこのような風潮に水を差す可能性がある。また大学での混乱により募金集めに悪影響を及ぼす可能性もある。サマーズ氏は来年からは教授として復帰する予定となっている。