新生銀行のパワード・ワン プラス

5年ものの定期預金で年利1.1%という一見すると魅力的な商品に見える。しかしこれは新生銀行が5年間の期限を終了後に定期預金の期限を5年間延長することができることを考えると、銀行側から見ると長期金利上昇へのヘッジ(オプション付き)のようだ。預金者から見れば5年後の金利のオプションを売っているのと同じことになるのか。そのプレミアム分が高い金利に反映しているのだと考えられる。5年後の金利が現在によりも上昇していれば銀行の勝ち、同水準かもしくは下落していれば預金者の勝ちということになるのだろう。途中で解約できないことや最大10年間資金が固定化することを考えると、個人向け国債のほうがまだ魅力的な気がする。新生銀行のホームページを見る限りでは、個人向け国債の宣伝は見あたらないのも、競合する商品との認識を持っているせいなのかもしれない。
この定期預金とは関係ないが、外貨預金で1ヶ月もの預金なのに大きく年率で表記しているのは大いに問題だと思う。このやり方は新生銀行やシティーバンクあたりから始まって国内銀行も真似するようになったような気がする。かなり誤解を招く表現だと思うのだが、金融庁公正取引委員会はクレームをつけないのだろうか?
新生銀行に口座を持っているので、久しぶりにログインしてみた。暗証番号やパスワードをソフトウェアキーボードを通じて入力するように仕様が変更されており、セキュリティ面での不安はだいぶ解消されているようだ。振り込みが月5回までは無料なのでこれからは利用していこうかと考えている。投信も簡単に購入でき、ネット上で投信口座を簡単に設定できた。国内の銀行だとたぶん書類への記入・提出が求められるのではないだろうか。