20050830

以下の記事を読んだ。
中産階級の所得増加と低金利を受けて、インド国内の消費は急成長している。この恩恵を受けるのがもちろん小売関連株だが、株価が上昇しすぎて投資対象としては魅力がないと見る向きも多い。PERで比較すると市場平均を大幅に上回る状況にある。インドでは小売市場は零細業者で占められており、大規模な小売店が進出する余地は大きい。しかしその一方で店舗展開のための設備投資も必要とされ、現時点ではコストがかさむ段階にある。インドは小売市場への外資資本の進出を禁止しているが、規制緩和が期待されている。規制緩和が実現すると、ウォルマートなどの大資本が買収に乗り出すのではないかとの期待感も上昇の背景にある。小売株よりも、ショッピングモール建設に必要な広大な土地を抱えている繊維関連株のほうが魅力的との見方もある。


・ハリウッドにおける外国市場への誤解の紹介。世間一般ではハリウッドの映画会社は国内市場よりも外国市場で収益を上げているとの見方が広まっているが、これは実態を表していない。依然として最大の収益源は米国国内市場である。また外国での収入の利益率は高いものと考えられているが、これも誤解である。多くの費用負担があるため、興業収入で表される数字よりも利益は大幅に低くなる。またグローバル化に伴い、近年外国からの収入が増加しているとの見方もあるが、これも間違っている。実際には低下しているのだ。というのも、米国市場で封切りしてから、時間をおいて外国市場での封切りを進めるという今までのやり方が使えなくなっているためだ。というのも、リージョンフリーのDVDや違法ファイルのダウンロードなどにより、米国での封切り後すぐに外国で封切りしないと収入を失ってしまうためだ。そのため最適な封切り時期の設定ができず、効果的な宣伝も行えないので、興業収入にも悪影響を与えている。


・ネオタンゴという新しいタイプのタンゴが広がりを見せている。今までのタンゴとは踊り方も音楽も異なる。より激しい動きをするため、大きなダンスフロアが必要になる。音楽はマッシブ・アタックジミ・ヘンドリックスなどが用いられることもあるという。ネオタンゴには様々な流派があり、伝統的なタンゴファンからは反発も買っている。ネオタンゴは外国で始まっているが、アルゼンチン国内でも伝統的なスタイルを離れたタンゴへ向かう動きが出ている。


・テニスにおけるロシアの存在感が急速に高まっている。ランキング上位をロシア勢が独占しており、グランドスラムでもロシア勢の活躍が目立っている。ロシアの強さの背景には、早い年齢からのトレーニングという面がある。シャラポワは2歳からテニスを始めており、同じようにロシア国内に急増するテニス学校では多くの子供がテニスの練習に励んでいる。旧ソ連では体操選手やフィギュアスケートの選手が名声を獲得しており、テニスは日陰の存在だった。しかし88年にテニスがオリンピックの種目になってからは国も積極的に支援するようになった。またクルニコワの活躍もロシア国内のテニス熱を高めるきっかけになっている。最近では米国に移ってテニスの修行を行うロシア人も多い。テニス熱は女性が中心で男性は比較的少ない。