決断力

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

昨日購入した本を読み終わる。自ら書いたと言うよりもインタビューをまとめた本という印象だ。厳しいプロ将棋の世界をかいま見ることができて興味深い。将棋はかなり体力を使うので、一局指すと次の日は動きたくないほど疲れるという。頭に血が上りすぎて頭皮が赤くなるという怖いことも書いてあった。ITにより、棋譜データが瞬時にネットを介して公開されるようになったため、新たに生み出した戦法の賞味期限が短くなっている。情報の流通速度の上昇により、情報格差がなくなっているというのは、ビジネス一般にいえることだと思う。ただそのおかげで情報が過剰になってしまい、いかに情報を取捨選択すべきかが大事になると指摘している。
昔は将棋をやったこともあるが、最近は全然やっていない。やろうとしても相手がいないわけだが。将棋ソフトでも購入してやるしかないか。歩で王を詰んではいけないというルールがあるとは知らなかった。
書かれている内容は将棋以外にも当てはまりそうなことが多い。「ものごとを単純に考える(Keep it simple, stupid(KISSの法則))」や、「才能とは持続できる情熱である」とか。1時間以上考えている時は、考えているというより迷っているのだという。