20050523

以下の記事を読んだ。
・長い間低迷を続けてきた日本の小売市場だが、ようやく回復の兆しが出てきた。しかしすべての小売企業が恩恵を受けるわけではない。人口の高齢化や所得格差の拡大により、小売企業の中でも勝ち組と負け組みが鮮明になっているのだ。勝ち組として浮上しているのが、都心部の百貨店である。丸井や伊勢丹が好調な業績を発表している。一方でイトーヨーカドーやイオンなどのスーパーマーケットでは業界のリーダーでさえ、収益悪化に苦しんでいる。中産階級はまだまだ雇用不安が強いために消費を渋っているためだ。


マドリッドにある切手商のAfinsa Bienes Tangibles(NASDAQに上場しているGreg Manning Auctionsの子会社)が風変わりな商売を行なっている。同社は切手を一種の投資商品として顧客(投資家)に販売している。切手を顧客に買わせて、一定期間を経過するとあらかじめ指定した金額で買い戻すという仕組みである。銀行金利を大幅に上回るリターンを得られるとあって、多くの投資家が購入している。購入した切手は同社が金庫で預かるために、顧客は切手に触れることすらない。しかし同社が販売している切手は切手カタログに記載されている価格で行なわれており、切手商の間では切手カタログの価格は市中価格の倍以上の価格が付けられているというのが常識なようだ。そのため同社は預かった切手を償還期日が到来した際に本当に買い戻すことができるのか不安視する声も多い。同社の財務体質では一気に引き出しがきた場合、資金を用意できない可能性が高い。同社は切手商であり、金融機関ではないため当局の規制も受けていないという問題もある。同社が破綻した場合には、切手市場に大きな影響を与える可能性が高い。



切手を投資商品として販売するというのは日本でも可能なのか。なんか和牛商法を連想させる。すぐに出資法違反で捕まってしまいそうだ。