20050521

以下の記事を読んだ。土曜日にしては多い。
京都議定書が制定された日本で、地球温暖化を防ぐべく官民挙げてサラリーマンのファッション革命を進めようとしている。夏の間はカジュアルな服装で仕事をすることで冷房の温度を引き下げ、省エネを行なおうともくろんでいる。首相自らもカジュアルな装いをする予定である。しかし簡単にサラリーマンはスーツを手放すわけではなさそうである。顧客がどのような印象を持つのか気にかける向きも多い。またスーツ以外だと何を着ればよいのか頭を悩ませる人も多い。経団連会長でもあるトヨタ自動車奥田会長はみずからカジュアルなビジネス服の普及を進めるべく、ファッションショーの舞台に立つ予定だ。


ニューヨーク証券取引所(NYSE)のトレーディングフロアでは親子代々にわたって仕事をしている人が多い。しかし取引の電子化が進む中、人間が必要なのかという疑問も大きくなっており、トレーディングフロアの先行きにも不透明感が漂っている。トレーディングフロアでは学歴よりもその人が持つ信頼が重視され、握手だけで多額の取引が成立するような世界である。書面化されていないルールも多く、このような世界では親が息子や娘達に様々な知識を伝授することで伝統が受け継がれてきた。かつては家族経営のスペシャリストも多かったが、必要となる資本が巨額になるにつれて、大手に買収されるようになり現在では数少なくなっている。


・米国社会の階層の特集3回目。フロリダのパームビーチに見る、伝統的な富裕層と成金達との衝突。資産の多くが少数の者の手にある傾向が続いている中、資産家の構成が変わりつつある。親からの遺産で金持ちになった人の比率が減少する中、自ら商売を起して成功したことによって金持ちになった人たちが増加しているのだ。これは経済学者にとっても驚きの事実となった。米国では近年階層の固定化が進んでいると考えられていたためだ。パームビーチでは従来、祖先からの遺産で生活しているような資産家が幅を利かせていた。しかし最近では新興勢力の進出も激しい。アジアやラテンアメリカ系の資産家も存在感を増している。この町で代表的な舞踏会としてRed Cross Ballというものがあり、町の名士たちやワシントンからの外交官などが多数参加していた。この舞踏会の会長が新興勢力に取って代わられたことにより、舞踏会の雰囲気も変化し、昔からの名士たちはボイコット運動を起すまでに至った。



私が勤めている会社でもカジュアル・フライデーがあるが、一度も私服を着ていったことがない。何を着ていけばよいのか考えるのが面倒だからだ。カジュアルな服装が強制されるようになると困ったことになるなあ。