20050423

以下の記事を読んだ。
・プロダクト・プレースメントはテレビや映画、ラジオ、最近ではビデオゲームでも利用されるようになってきた。この動きがブロードウェイのミュージカルにも浸透しつつある。広告主はミュージカルがライブであることや、観客の関心を引き付けることができる点を魅力的と見ている。今まではミュージカルは規模が小さいために広告メディアとしてはあまり注目されていなかった。加えて、ミュージカルのプロデューサーもあまりこのような取引に関心を示さなかったということもあった。しかし現在の制作費高騰の中、追加的な資金を得ることができるプロダクト・プレースメントにも積極的になっているようだ。プロダクト・プレースメントでは、広告主の製品を劇中で利用することになる。最近の作品ではYahooもスポンサーとなった。プロダクト・プレースメントだけではなく、命名権ネーミング・ライツ)も盛んになっている。劇場の名前を企業スポンサーの名前に変更してしまうのだ。


・昨年秋に販売停止になったMerckの鎮痛剤、Vioxx。停止になった原因は18ヶ月以上服用した患者で心臓疾患のリスクが高まることが臨床実験で判明したためだ。既にVioxxを服用した患者や遺族から多くの訴訟が起こされている。Merckは6億ドル程度のコストを計上して訴訟すべてで積極的に戦っていく方針を立てている。しかし最終的に同社の負担は200億ドルにまで膨れ上がる可能性を指摘するアナリストもいる。裁判の中には5月には審理が始まるものもある。この裁判は昨年の販売停止の発表の前に起こされたものであるが、最初の裁判であるがゆえに多くの注目を集める可能性がる。特に巨額の損害賠償を命じることが多い地区での裁判も含まれている。同社は最初のうちに裁判で勝利を重ねておく必要がある。最初に負け続けると、原告弁護士を勢いづかせ一層多くの裁判が起こされる可能性があるためだ。同社にとって幸いなことに現在のところ集団訴訟にはなっていない。同社の弁護士達は、裁判進行の面でいくつかの勝利を収めている。


ニューヨーク証券取引所(NYSE)がArchipelagoを買収することにより、NASDAQと全面競争の時代に入る。これまではNASDAQNYSEに上場している株式の取引を自らの市場で行なうことはあったものの、逆にNYSENASDAQ上場の銘柄を取引することはなかった。しかし今後はNASDAQ銘柄の売買を行なうことができるのだ。NASDAQは同じく電子取引システムであるInstinetを買収する計画を立てており、これで NYSEに対抗する考え。ただアナリストの中には、NASDAQは市場シェアをNYSEに奪われるとの見方もある。上場企業の獲得においても従来はNASDAQのほうが上場手数料が安かったために有利だったが、Archipelagoでは既に安い上場手数料となっている。NASDAQは現在、寄り付き・引けの価格に関しては価格変動を抑えるために、取引を集中させて一括して行なう方式を導入している。また上場企業が自社の株価変動の原因を知ることができるシステムも導入予定である。



ナスダックが株式公開をしているとは知らなかった。社名はNasdaq Stock Market Incで、ティッカーはNDAQだという。ニューヨーク証券取引所も公開企業になるが、ティッカーはNYXになるという。NYSEのほうがいいと思うのだが、ニューヨーク証券取引所に上場する以上、4文字というわけにはいかないのだろう。