20050318

TH55およびPCで以下の記事を読んだ。
・カリスマ主婦であるマーサ・スチュワート氏は刑務所での刑期を終えたが、5ヶ月間の自宅謹慎という刑を務めなければならない。しかし彼女は刑務所暮らしと同じくらい、自宅謹慎が苦痛であることに気づき始めているようだ。一週間のうちごく限られた時間しか外出することができず、外出の予定もあらかじめ保護官に提出しなくてはならないのだ。足首に電波を出す機械が取り付けられ、行動が監視される。自宅の庭のベンチにも座ることができないという。電波が届かないためだ。彼女のように無線で監視する機械を取り付けられた受刑者は増加している。刑務所の収容人員に余裕がなくなってきたために、重い犯罪者以外は刑務所に入れておくことができないのだ。それに加えて刑務所の外のほうが更生にも役に立つとの見方もある。


・80年代に多くの破綻が相次いだために、低迷していたMLP(Master Limited Partnerships)が復活してきた。原油をはじめとするエネルギー価格の上昇により魅力的な投資対象となってきたためだ、MLPでは天然資源に投資する場合が多く、エネルギー価格の恩恵を受けている。低金利の中、魅力的な配当金の存在も大きい。しかしリスクにも注意すべき。エネルギー価格の動向に大きく影響を受けることと、複雑な税制を考慮しなくてはならない点である。MLPではパートナーシップ段階では利益に課税されず、利益を受け取った個人に納税する義務がある。キャッシュフローを投資家に分配するが、キャッシュフローの多くは減価償却分であり、これは配当としては課税されない。MLPの取得価格を引き下げることになるのだ。そのために株式と異なり、毎年取得原価が変わるという複雑な状況になる。面倒な税制に関わりたくない投資家には、MLPのみを対象にした投資信託も設定されている。


・大手書店のBordersは海外市場に成長を求めている。同社の海外進出は90年代後半に始まっており、英国や豪州、シンガポールなどに出店している。米国市場が横ばいの中、海外部門の売上は二桁以上の成長を見せている。しかし株式市場はこの事実を見過ごしているようだ。最大のライバルである Barnes&NobleとはPERで差がつけられているのだ。Barnes&Nobleは同社とは反対に米国内に特化している。競争が厳しい米国と異なり、海外市場では競合する書店は独立系であるために、有利な状況にあると見られる。大型店舗を構えることで品揃えをはかっている。販売量の大きさから出版社から有利な条件を引き出すこともできるとアナリストは指摘している。


一人っ子政策の下で、中国でも人口の高齢化が急速に進んでいる。既に労働市場に入ってくる人口は、退職者数を下回るのだ。このような状況の下で公的年金も改革を求めている。現在は海外に投資することができないのだが、昔より海外投資を当局に求めており、今年にもゴーサインが出るものと見られている。既に運用会社は巨大市場を目の前にして営業に動いているという。どの程度投資できるのかは現在では明らかになっていない。しかし海外に投資することはドルへの需要を高めることにもなり、人民元への上昇圧力を和らげる効果も期待できる。既に国内株には投資できるものの、当局が定めた上限を大幅に下回る水準しか投資していない。中国国内の株式のパフォーマンスが悪かったことを考えると正しい判断だったといえる。