Teva Pharmaceutical(テバ・ファーマスーティカル)

ゾロ薬業界最大手のTeva Pharmaceutical の紹介。同社はイスラエルに本拠を構え、アラブボイコットをきっかけに成長を遂げることになった。アラブボイコットによりイスラエルでは西側諸国の薬品を入手することができなくなったため、イスラエル政府は特許法を改正して、イスラエル国内で販売されていない薬品の製造を認めることになったのだ。このチャンスを生かしたのが同社である。イスラエルを代表する企業に成長し、国を挙げて製薬業界の育成を行なうきっかけになった。しかし米国でのゾロ薬業界の競争は厳しくなる一方で、なおかつインドのゾロ薬メーカーの台頭もあり同社も困難な状況に直面している。同社はゾロ薬だけではなく、自社開発の薬品も提供している。しかしゾロ薬を中心とした事業構造は維持するとしている。米国のゾロ薬企業と異なり、同社は原材料の多くも自社で生産している。そのため他のゾロ薬メーカーに原材料を販売することで二次的な収入を得ることができる。世界各地で事業を展開していることから、米国以外で特許切れになった薬品をいち早く生産し、米国での特許切れまでの間に生産コストを引き下げることができるというメリットがある。家族的な社風で知られ、イスラエルでは就職したい企業として人気がある。