韓国の386世代

韓国の政治・社会において、386世代と呼ばれる人たちが大きな影響力を持つようになっている。この世代は60年代に生まれており、80年代の独裁政権民主化抑制の動きを多感な年頃に経験している。この経験により保守層に対して反抗心を生むことになった。これは米国におけるベビーブーマーに近い。ベビーブーマーベトナム反戦運動公民権運動に大きく影響を受けている。386世代は米国に対しても反抗的であり、イラクからの撤退や派遣規模の縮小を主張している。独裁政権を米国が支援してきたことが米国に対する感情に反映されている。逆に北朝鮮を大して脅威だと考えていない。朝鮮戦争とその後の混乱を経験してきた386世代よりも上の世代は、この経験があるがゆえに北朝鮮に対して強硬であり、米国に対しても親近感を有している。386世代は現在弾劾を受けた身である、盧武鉉大統領を支援しており、弾劾を起こした保守層を批判している。現在韓国では議会選挙が目前に迫っており、盧武鉉率いる政党の支援に386世代の多くが動いている。
Generation Why? The 386ers of Korea Question Old Rules
(Wall Street Journal)(2004/04/14)