技術移転を求める中国

中国が自国市場への参入の条件として、技術移転を求めている。背に腹は代えられないとして応じる外国企業もある。短期的な利益と引き換えに長期的な競争相手を育てていることになりかねないと懸念する声もある。しかし中国政府を刺激するのを恐れて、外国企業もこの話題を表立って主張することは少ない。日本も 50年代60年代に外国からの技術移転を受けて競争力を大きく向上させた。その結果米国を脅かすことになっている。今のところ、中国企業への技術移転は大きな脅威には育っていないようだ。技術革新の速度が速いために、中国企業が供与を受けた技術を習得するころには、その技術が陳腐化しているためだ。