生き残った帝国ビザンティン

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

読了。今年一冊目。さすがに1000年の歴史を文庫本一冊に押し込めるのは無理があるかもしれない。官位を国債代わりに発行していたという指摘が興味深い。官位は将来の報酬が約束されるので一種の年金として機能していたようだ。しかし財政難で官位を大量に売却してしまったことでインフレを引き起こすことになるのだが。
伝統を守りつつ、外的環境の変化に応じて改革を進めたことが1000年続いた原因だったというのが結論。どんな国でも同じことが言えると思うけど。