早期教育と脳

早期教育と脳 (光文社新書)

早期教育と脳 (光文社新書)

半分ほど読む。この本の著者が書いた本はすでに何冊も家にある。妻にとっては非常に信頼できる人らしい。文章から本当に赤ちゃんが好きというメッセージがにじみ出しているからだ。
この本では早期教育に関して疑問を投げかけている。主張には特に違和感はない。早期教育は親のコンプレックスの裏返しでしかないとも思う。そして早期教育と言えば英語が一番上位に来るらしい。当然だろうなあと感じる。これも英語ができなくて損をしてきたと感じる親の不満が反映されているのだろう。私は英語ができなくて損をしてきたという実感がないが、妻の場合はそんな実感を持っているらしい。少し前にも数十万円する子供用の英語教材を買おうかなと考えていたようだ。結局買わなかったが。早いうちに英語を勉強するとLとRの区別が付くようになるそうだ。ただ英語を使うような環境でない限りすぐに忘れてしまうことは確実だろうが。
語学力とコミュニケーション力は違うという指摘にも納得できる。どのように伝えるのかではなく、何を伝えるのかがコミュニケーション力の根底にあるのだろうと思う。

子育ては考え出すと非常に難しい問題だ。答えは存在しないし、そもそも成功したか失敗したかさえ判断することは難しい。画一的な基準は存在しないのだ。