生きるための経済学―〈選択の自由〉からの脱却

生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)

生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)

さっそく読み始める。前著の「ハラスメントは連鎖する」はあまり面白くなかったが、この作品は面白い。いきなり近代経済学が物理学の法則(相対性理論因果律など)に反していることを主張する。物理学の法則に反した前提で経済学が成り立っているが、この前提自体は臭い物に蓋をするように経済学では目を背けているようだ。
責任や自由の概念に関しても非常に興味深い。責任とは何かという点では、昨年読んだ「「責任」はだれにあるのか」(ASIN:4569646271)での主張に似ているような気もする。