GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2004/02/25
- メディア: DVD
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いったい人形使いとはなんなのかよく分からなかった。天才的なハッカーということだったが、人間なのかコンピュータプログラムなのか区別がつかない。完全なサイボーグにゴースト(意識とか精神といった感じで使われている)が宿るというのも理解できない。
最後のほうのシーンでは、少佐と人形使いの会話があり、有性生殖の利点が話題になる。サイボーグ同士の生殖(人形使いは融合と呼んでいた)とはどんなものだろう?別の個体が生まれるとは考えられないので、融合を繰り返していくと最終的には一つに集約されてしまいそうな気がする。
「戦闘単位として、どんなに優秀でも同じ規格品で構成されたシステムは、どこかに致命的な欠陥を持つことになるわ。組織も人間も同じ特殊化の果てにあるのは、ゆるやかな死・・・・・・それだけよ」(参照:http://anime.geocities.jp/koukaku2029/meigen/index.html)にはっとさせられる。
脳にダイブするとはどんな感じなのか。大学生のころにギブソンのニューロマンサー(ASIN:415010672X)を読んで映像としてイメージできないなと思っていたが、マトリックスを見てこういう感じなのかと納得した記憶がある。攻殻機動隊を見ると、マトリックスよりもこちらのほうがニューロマンサーのイメージに近いような気がする。
機械と人間が高度に融合した状態になったとき、自己とは何か、生命とは何か、今までの認識を改める必要が出てくる。こんな問題意識が作品の根底にありそうだ。