今度はこっちを読み始める。「産業人の未来」の次に執筆した本であることは非常によく分かる。この本を経営書・ビジネス書と言うのはかなり無理がある。企業が社会の中で重要な組織となる産業社会において、企業はどのように運営されるべきなのか、どのように社会と関わっていくべきなのかが論じられる。あくまでも
ドラッカーの関心は社会そのものであり、たまたま企業が社会的組織として重要性を持つようになってきたために関心を持ったにすぎないと想像できる。もし
ルネサンス前に
ドラッカーが生まれていれば、「教会とは何か」という本でも書いていたのではないか。