株式会社

株式会社 (クロノス選書)

株式会社 (クロノス選書)

メモ:
東インド会社の貢献として、会社人間(カンパニーマン)を育て上げたというものがある。東インド会社は非効率な部分も多く、詩人や哲学者に安らぎの場を提供しているという側面もあった。
米国では、国の成立そのものを可能にしたのが会社だった。会社という組織をフル活用してインフラを整備していくことになる。ハーバード大学アメリカでの最古の法人にあたる。
株式会社を利用したバブルが発生したために、株式会社の設立が困難
になり、パートナーシップで事業を行うケースが多くなった。パートナーシップは様々な問題はあったものの、国や政府の介入を防ぐことができるという大きなメリットがあった。
イギリスは株式会社で先行したにもかかわらず、巨大化という道では米国に遅れを取ることになる。その原因としては、国内市場はそれほど大きくなかったので大規模企業にならなくとも問題はなかったという点や同族企業・個人経営への固執などがあった。同族企業へのこだわりは専門経営者を外部から導入することを困難にした。