人間の本性を考える 心は「空白の石版」か (上)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

昨日より読み始めた。人間の心はまっさらな状態(空白の石版)で生まれてくるのではなく、遺伝子の影響を大きく受けているということを主張している。少し読みにくい印象もあるが、専門家向けの本ではなく専門知識も特に求められない。
人間の心はまっさらな状態で生まれてくるのではないとすると、親の教育・しつけは子供の心にどの程度の影響を及ぼすのだろうか。子供による凶悪事件が発生すると、マスコミは親の責任を追求する。しかし空白の石版をもって生まれてくるのではないという本書の主張が広く社会で受け入れられたとすると、このような傾向もなくなるのかもしれない。刑事責任のありかたも変わってきそうだ。