任天堂社長のプレゼンを全部聞く。

http://www.irwebcasting.com/060914/01/index.html
全部見た。派手さはないもののアピールしたいことはよく分かったし、論理的に一貫している。
ゲーム市場をいかに拡大させるか。それを実現するのは家庭内ユーザー数を引き上げる必要がある。そのためwiiを家族に敵視されない・無視されない存在にする必要がでてくる。そこからチャンネルというアイデアにつながり、デジカメアルバム・伝言板・天気予報・ニュースなどのコンテンツ(家族誰にでも便利だと感じさせるコンテンツ)を提供することの重要性に結びつく。そしてこのようなゲーム以外のコンテンツに親しんでもらえたら、別のチャンネルにあるゲーム(バーチャルコンソール)にも手を出してくれるのではないかという計算だ。スピーチを聞いているとこのようなシナリオの実現性は高いのではないかと思ってしまう。まあ私がwiiを買うかと言えばたぶん買わないだろうと思うが。。ゲーム以外のコンテンツはパソコンで充分だし。お茶の間でみんなで使えるというのがパソコンにはない利点であることは認めるが。
ニンテンドーDSのヒットはwiiの普及を保証するものではないとの主張は、株式市場へのアピールも含んでいるのだろうと感じた。証券アナリストが出す業績予想が過度に楽観的になることを恐れているのではないか。確かに、なぜ普及を保証しないのかという理由は非常に納得できたが。据え置き型ゲーム機は、携帯型ゲーム機のように実際にプレイさせて体験してもらうことが難しいためだ。ニンテンドーDSの場合は、知人に渡され遊んでみて人気が波及していったという。