わたしを離さないで

http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20060619bk03.htmを読んでいたら、最後の方に私と同じような疑問が出ていた。つまり、なぜ自らの運命に従順なのかということだ。同じような疑問を持つ人もいるんだな。クローン人間として生まれてくる際に、従順になるように脳に細工が施されているのかもしれない。ありえない説明だが、そもそもこの小説自体がありえない設定なのだ。この細工がすこしほころびて、提供者になるための延期を考えたりするようになったのかもしれない。運命へのささやかな抵抗として。