ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

読了。かなり売れているようだ。今日、三省堂書店に行ったところ、ビジネス書の売り場で第一位になっていた。大前研一効果なのかな。海外では評価は高いとはいえ、大前研一の名前がないとこんなに売れることはないだろう。大前研一の本は最近はあまり読んだことはない。だいぶ前には新国富論や企業参謀などを読んだ記憶がある。最近は時流に沿ったテーマの本を書いているような印象があった。ドット・コムショックとか、チャイナ・インパクト、東欧チャンスとか。ブログやweb2.0のテーマの本も出してくるかもしれない。


簡単にまとめてみる。
これからの時代は6つの感覚が求められる。それは以下のもの。

  • デザイン
  • 物語
  • 全体の調和(シンフォニー)
  • 共感
  • 遊び心
  • 生きがい

この本の良いと思う点は、どうすればこのような感覚を磨くことができるのか詳しく紹介していることだ。

デザインのセンスの磨き方として、

  • 気になったデザインを忘れずに記録する
  • デザイン専門誌に触れる。
  • 愛着があるモノを点検する。
  • 美術館で目の保養を行う。


物語のセンスの磨き方

  • 小さな物語を作ってみる。
  • 自分史を語る。
  • 質のいい短編を読む。
  • ストーリーテリング・フェスティバルに参加する。(米国にはステージで物語を語るこのようなイベントが多くあるようだ)
  • 参考図書

物語は英語ではstoryになると思うのだが、新聞記事もstoryとされている場合も見かける。


全体の調和(シンフォニー)


共感の鍛え方

  • エクマン博士の本を読む。暴かれる嘘(ASIN:4414302730)
  • 「持ち主はどんな人?」ゲームを行う。持ち物を見て持ち主がどんな人なのか想像をめぐらす。
  • 相手の感情を読み取る練習。Mind Reading: The Interactive Guide to Emotions(ASIN:1843102153)
  • ボランティアを行い、相手の立場になって感じてみる。

作り笑いかどうかは目を見れば分かるという。看護婦に対する評価が上昇する時代になるとの予測もある。「手当て」とは患者に手を当て、触れることであり、一種の「共感」ではなかったのかと思った。「共感」が「治療」の原点なのかもしれないなと感じた。


遊び心の鍛え方

  • 笑いクラブに参加する。
  • マンガの吹き出しを考えてみる。
  • テレビゲームをやってみる。


生きがいを考える本