ジーニアス・ファクトリー

ジーニアス・ファクトリー

ジーニアス・ファクトリー

読了。あっという間に読み終えた。興味本位で読み始めたが最後はかなり重い気分になる。つまり精子バンクよりも、家族とは子供とはなにかという点がこの本のテーマになっていることに気づくからだ。遺伝子上つながったドナーが親になるのか、それとも一緒に暮らした人が親になるのか、この問題に答えることは難しい。遺伝子の研究が進むにつれて、ますます子供のために優れた遺伝子を望む親が出てくるだろう。今までは神の意思に任せるしかなかったのだが、遺伝子治療が進化するにつれて、子供の遺伝子に関して親の責任が大きくなっていく。できる限りのことをしてあげないと、生まれた子供になにを言われるか分かったものではない。

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