新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

もうすぐ読み終わりそうだ。
インターネットのルーターや細胞の構造に同じスケールフリーネットワークが観察されるというのが面白い。WWWのリンク構造を分析するとウェブには4つの大陸が存在する。IN大陸、中央大陸、OUT大陸、島である。IN大陸内部ではお互いにあまりリンクがなく、中央大陸にあるサイトにリンクを張っている。中央大陸に存在するサイトはお互いにリンクを張っており、OUT大陸にあるサイトにもリンクを張っている。OUT大陸にあるサイトには他のサイトへのリンクはあまりなくリンクのブラックホールである。島には他の3つへのリンク・被リンクがないために孤立した状態にある。このようにサイトが分断されていることがどんなにがんばっても検索エンジンがすべてのwebページをインデックス化することができない要因だという。
リンクには方向があるために、逆に進むことができない。そのためAというサイトからBというサイトにリンクを張っていても、BからAに簡単にアクセスできるとは限らないのだ。これが分断化の原因になる。はてなのリファは双方向リンクだからこのようなことにはならないだろう。トラックバックがあるためブログは中央大陸に存在することになるのか。

ノードとリンクに分解することができればすべてがネットワークとして分析できそうだ。経済をネットワークとして見ると、家計や法人などの主体がノードで、お金がリンクになるのか。そうするとハブは銀行になる。ハブがおかしくなるとネットワークは崩壊してしまうことを考えると、銀行の経営状態がが経済に与える影響の大きさは理解できそうな感じだ。