Creating Passionate Users

Be brave or go homeというエントリーを読む。この中で「controversiality index」というアイデアが紹介されている(出典はNew York Times)。アマゾンのカスタマーレビューから本の売れ行きを予想するというものだ。アマゾンでは五段階で評価するが、1つ星と5つ星がともに多く、中間が少ない場合は当該書籍の売れ行きがよくなるという傾向があるそうだ。すなわち読者全員を満足させるような本を作ることは無理らしい。大事なのは凡庸になることを避けて、好き嫌いをはっきりさせるような本を作ることだと指摘している。このブログの著者達はオライリーからHead Firstシリーズを出版してベストセラーにしている。しかしアマゾンのレビューでは賛否両論らしい。いかに自分達がコンピュータ書籍の常識を打ち破って成功したかをかなり自慢げに書いているが、日本語で読んだとしたらかなり嫌味に思えただろう。英語というフィルターを通してしまうとなぜかそういった感情が消えてしまうのが不思議だ。英文を読んで喜怒哀楽を感じられるようになったときこそ英語をマスターしたと自信を持てる時なのかもしれない。
controversiality indexという考えは興味深い。New York Timesの記事で紹介していた大学教授の研究は米国のサイトを元にしたものだと思うが、日本でも当てはまるのか気になる。Amazon Web Service APIを利用したら算出できるか?しかし確か、API経由ではレビューすべてをダウンロードすることはできなかったような気がする。(現在はどうなっているのかは分からないが)
しかし、アマゾンのレビューといい、ブログといい、一般大衆が作成するコンテンツが増加するとそれを使った様々な研究が行われるようになるんだろうな。広大なフロンティアが広がっているような気がする。