禅とオートバイ修理技術―価値の探究

禅とオートバイ修理技術―価値の探求 (シリーズ精神とランドスケープ)

禅とオートバイ修理技術―価値の探求 (シリーズ精神とランドスケープ)

この前読んだ「人間この信じやすきもの」に一部引用されていたので思い出した。だいぶ前に購入したが半分程度しか読めてない。読み進めていくうちにどんどん難しくなって訳が分からなくなってきたのだ。
小説のような体裁だが、実話なのだから驚く。著者自らの体験らしい。著者は大学教授だったのだが精神異常者と判断されて電気ショック療法で過去の記憶がなくなってしまったという経緯を持つ。しかし完全に過去の記憶が消えたわけではなく、なんかの拍子に断片が浮かび上がってくることもあり、この断片を手がかりに昔の自分を探すためにオートバイで旅をするという話だ。旅の同行者は友人と、記憶がなくなった父親に違和感を隠しきれない息子だ。著者がオートバイで旅行しながら考えることが延々と続く。こんなに難しいことを考えながら運転しても事故を起こさないのが少し不思議だったが。。
「喪失した記憶を奪還するために過去へ通ずる独自の哲学ロードを突っ走る」という帯に書かれたコピーがかっこいい。もう一度読み直してみたい。
この本自体を知ったのは、以下の本を読んだからだ。
それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン

それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン

まるで本の数珠繋ぎだ。2冊とも在庫切れみたいだ。両方とも結構有名な本だと思うのだが。本って生鮮食料品のようなものかもしれない。すぐに買っていかないと手に入らなくなってしまう。