Sovereign-debt worries : Rate and see (The Economist)
ギリシャ国債がFitchにより格下げされた。今までどのように計算していたのかとあきれてしまうが政権交代により今年の財政赤字が今までの倍にふくれあがることが判明したためである。問題なのがECB(欧州中央銀行)の対応である。ECBでは2011年より担保として受け取る有価証券の格付けをA-以上にすることになっているが(現在はBBB-)、もし2011年までにギリシャ国債が格上げにならないと、銀行にとっては担保適格ではないギリシャ国債を購入する動機は薄くなってしまう。そのためギリシャ政府の資金繰りに大きな問題が出かねない。ただECBがルールをねじ曲げて、ギリシャを救済すると、各国政府の財政赤字削減を鈍らせてしまうという問題もありジレンマに直面するだろう。
