米国の性犯罪者対策はやりすぎ
Illiberal politics : America's unjust sex laws (The Economist)
何がきっかけでこのような記事が登場したのかはわからないが、非常に興味深い話。米国では性犯罪者はデータベースに登録されて誰でも見ることができる。性犯罪の話を聞いて不安を抱える保護者もこのような動きを推し進めている。政治家も内心反対してても選挙のことを考えると表だって反対することもできない。問題はどんな性犯罪者でもデータベースに登録されてしまい、些細な犯罪でも一生消えない汚点を残してしまうことだ。嫌がらせを受けることも珍しくなく、場合によっては殺されてしまうことさえある。自身が子どもを持っている場合は、子どもの遊び場に自分の子どもを連れて行くことできず(性犯罪者は子どもがいるような場所には近づけないし、住む場所も規制される)、家族にまで影響を与えてしまう。また性犯罪者で殺人まで犯すような凶悪犯はそもそもデータベースに登録されていないことが多く(検挙されていないため)、肝心の子どもの安全を守るという目的さえ果たしていない。