爆笑問題のニッポンの教養「ヒトはなぜヒトを殺すのか?〜進化生物学」
録画しておいたものを見る。見ていない録画番組が大量に溜まっているのだけど、長谷川真理子教授が登場するとあってこれだけはすぐに見ることに。進化生物学というか進化心理学といった感じの話題だった。
人が人を殺すのは、メンツがつぶされたという場合が圧倒的に多い。しかも若い男性が非常に多い。メスをめぐるオス同士の競争圧力が極めて高いことが背景にあるようだ。そうなると草食型男子が増えていくと殺人も減っていくのか。戦後は日本でも殺人率が高かったが、その後は右肩下がりで低下傾向を続けている。しかしこの低下傾向の背景には、終身雇用や年功序列、貧富の格差の減少といった要因があるようで、このような要因が崩れてしまった結果、殺人率も増加すると予想されている。草食型男子の増加による殺人率の低下圧力と、格差拡大に伴う殺人率の上昇圧力がどのような相互作用をもたらすのか気になるところだ。
長谷川教授が書いた本では、「進化と人間行動」(ASIN:4130120328)が非常に面白い。最近は手持ちの本をどんどんブックオフに売っているが、これは最後まで残しておくことになりそうだ。