CDSが債務リストラを難しくする

Corporate bankruptcy : Burning down the house (The Economist)
WSJにも同じようなことが書いてあったような気がするが。CDSの普及により企業破綻処理がさらに複雑になっているという話。債権者たちは当該企業から多くの資金を回収するために、債務返済順位の問題はあるが協力すると考えられるが、CDS保有者は企業が破綻したとき(チャプター11提出)に利益を得る立場にある。ヘッジすべき債権を保有していないのにCDSのみ保有している場合、つまり投機の場合にはさらに破綻してくれたほうが儲かることになる。ヘッジ対象の債権を保有している場合でも、債権回収額よりもCDSから得る利益のほうが大きければ破綻してくれたほうがありがたいことになる。いずれにせよ、CDS保有者は異なる利害関係を有していることになる。