株式持ち合いで苦しむ日本企業

Business in Japan : Criss-crossed capitalism (The Economist)
バブル崩壊を受け、日本の企業社会の特色の一つであった株式の持ち合いという制度も減少しつつある。確かにグラフを見ると比率は大幅に低下しているものの、2004年以降は敵対買収への不安などから上昇に転じている。最近の株安が持ち合いで取得した株式に大きなダメージを与えている。銀行は自己資本比率の低下につながるために、メガバンクはあわてて増資に乗り出した。バランスシートに与えるダメージだけではなく、持ち合いは日本企業の競争力も削いでいる。持ち合いのパートナー同士でビジネスをしてしまう傾向があるためだ。外国人投資家にとっても、持ち合いは不満の種だ。