20051217

以下の記事を読んだ。

  • Googleの中国戦略は、同社のポリシーである「邪悪になるな」と中国のメディア統制という二つの問題の中で大きく揺れ動いてきた。しかし成長する中国のネット市場を見逃すこともできず、いよいよ同社も本腰を入れて中国市場の開拓に乗り出した。今年には中国にオフィスを構えて、マイクロソフトからLee氏を破格の高給で引き抜いている。同氏は中国のハイテクエンジニアの中ではロックスターのような人気を集めており、中国の大学から優秀な人材を獲得するのに奔走している。同社の中国語のサイトは2000年頃から開始されていたが、一時期サイトがブロックされたり、検索結果に表示されるサイトにアクセスできないという問題があった。経営陣も、中国の厳しくしかもあいまいな法律に従うことで、同社の今まで進めてきた方針(あらゆる情報をアクセス可能にする)に背くことになるのではないかとの懸念をぬぐいきれなかった。そのためYahoo!やMSNよりも中国市場への進出が大幅に遅れることになってしまった。Lee氏をマイクロソフトから引き抜いた際にマイクロソフトとの裁判沙汰になってしまい、裁判の過程で多くの同社の内部資料が公開されている。その資料からも同社の中国戦略の形成過程がうかがい知れる。